車中泊と言えばただ、車で寝るだけと思っていませんか?しかし、そこにはとても奥深いこだわりと快適を求めた空間があるのですが…
- 車中泊をしたことないけど、何がいいの?
- 車中泊をしてみたいけど、何が必要なの?
- 車中泊をするにあたって、注意することはある?
- ひとり旅では車中泊はしなきゃダメ?
- 車中泊と防災の関係性を知りたい
車中泊をしたことない人には上記のような疑問だったり、そもそも抵抗があったり、必然性が見えてこなかったりするものです。

今回のテーマは車中泊。
車中泊に関する疑問に答えながら、その魅力や防災でも役立つ知識を解説していきます。
ここを読めば、車中泊に対する不安が払しょくされ、一度やってみようと思えるはずです。
ひとり旅をする時には、ぜひ車中泊をしてみてください。
また、車中泊をさらに充実させるための記事もありますので、そちらもご覧ください。
下記のインデックスからこのサイト各記事に飛ぶことができますのでご利用下さい。
車中泊の魅力は何?

車中泊の最大の魅力と言えば、予約不要でどこでも寝ることができる事ではないでしょうか。
普通、旅行で泊りとなると旅館やホテルなどを事前に予約することになります。ただ、それだとチェックイン・チェックアウトの時間が定められているのでその時間に合わせて行動しなければいけません。
それに比べて車中泊では基本的に時間の縛りがないので、移動や観光など旅そのものに時間を目一杯使うことができるようになります。
特に夜は色々な施設が閉まってしまって見ることができないので、その時間を移動に使うことができるためよるという事もあり、道も空いていて移動がスムーズになります。
筆者のように週末土日しかひとり旅に行くことができない人には、金曜日の仕事終わりに前乗りするという選択肢ができるので、車中泊はとても重宝すると思います。
また、宿泊費を安く抑えることができるのも魅力の1つになります。
そして、その分美味しい物を食べたり、遊びに使ったりできるのはとても大きなメリットになるはずです。
車中泊ならではと言えば、夜景や星空を楽しむことができること。
高台や展望台からは夜景を望むことができるし、人里離れた山奥に行けば満点の星空を見ることができます。
車の後ろで寝そべりながらそれらを眺めることができるのも車中泊の魅力ですね。
車中泊の前に準備する物は何ですか?
車中泊をするうえで必須だと思われるアイテムがあり、筆者はそれを車中泊三種の神器としています。
ここでは、その三種の神器の解説と紹介をしていきます。
まず1つ目は寝具です。

車中泊旅と言えば車で寝るのが前提となりますので、絶対的に必要な物は布団や寝袋などと下に敷くマットを含めた寝具です。
そして、付け加えて人ひとりが快適に寝られるようなフラットなスペースが必要になります。
フラットなスペースを作るには車種や好みにより様々ありますが、一番寝心地が良いのはDIYでフラットな就寝スペースを作ってしまう事。
ただ、最初からそれをしようと思うとハードルが高いので、まず最初はアウトドアマットを使うのがいいと思います。アウトドアマットには展開が素早くできる折り畳み式、自分で空気を入れるエアー式、バルブを緩めると自動で膨らむインフレーター式があり、値段で選ぶなら折り畳み式が一番安く、その次がエアー式でインフレーター式は高い傾向にあります。
オススメとしてはコンパクトになるエアー式かインフレーター式ですが、後々DIYをしてベッドなどを作成するつもりならば、値段の安い折り畳み式をとりあえず使うのもありだと思います。
寝具に関しては寝袋を使うのがコンパクトに片づけることができて便利なのですが、意外と寝袋で寝るのが苦手だと言う人がけっこういて、その場合は普通の布団を使用するのもありですね。
ただ、かなりかさばるとは思いますが…(笑)。
ちなみみ筆者は寝袋を掛け布団かわりに使用しています。
あと忘れがちなのが枕です。いつも使っている枕じゃないと寝られないという人は忘れないように気を付けましょう(笑)。
枕もエアー式などありますが、普段くつろいだりする時用にクッションを持っておくと寝る時には枕にも使えて便利だと思います。
そして、2つ目がライトです。

車中泊する時に室内灯だけでは心許ないですし、特に夜の車内で何かする時にはライトが必須になります。
さらに、夜にトイレに行ったり、暗がりを歩いたりする時にも使えると便利ですので、小型のLEDランタンをいくつか用意しておくのがいいと思います。
また、充電式にしておけばモバイルバッテリーなどで簡単に充電できるのでオススメです。
ただ、何かあった時のために電池タイプも1つもっていた方がいいかもしれません。
車内の照明として使うならば、LEDバーライトが断然オススメです。
調光はもちろん蛍光色と電球色の両方を切り替えて使えるので、気分や用途により社内の色を変えることができるのでとても魅力的です。
値段もさほど高くないので、一度購入して使ってみるのがいいと思います。
3つ目はテーブルです。

車中泊をするという事は車内で過ごす時間が多くなってくるのは当然の話で、そして、そうなると何か飲んだり食べたりしたくなりますよね。
その時のためにテーブルは必要になるので、三種の神器の中に入れさせてもらいました。
とはいえ、車種やレイアウトにより大きなテーブルが置けないという事もあると思うので、あくまで飲み物やちょっとした食べ物が置けるテーブルとさせていただきます。
アウトドア用のミニテーブルでもいいですし、蓋や天板のある収納ボックスをテーブル代わりに使用しても大丈夫です。
以上の3つが車中泊三種の神器になります。
三種の神器以外では忘れがちなのが娯楽アイテムです。
意外と夜は長いし、眠れないときのために何か暇つぶしになるようなものを用意しておいた方がいいでしょう。
車中泊初心者やこれから始めてみようと思っている人の参考になれば幸いです。
車中泊の注意点
車中泊で特に注意しなければならないのは車を駐車する場所です。

道の駅や公共の駐車場を利用する分には問題ありませんが、それ以外の場所ではそこが駐車禁止ではなかや他人の土地ではないか等確認することが大切になります。
また、悪天候の時には夜になって慌てて移動するのは大変危険な事なので、あらかじめ避難ルートの確認をしておいてたり、そもそもそのような場所を避けるのが賢明だと思います。
マナー的な事を言えば、車中泊する時にはエンジンは切ることや騒音など周りに迷惑をかけない事。
ごみに関しては市町村により分別方法も変わったりするので、基本的には自宅に持ち帰って処分するのが望ましいです。
次に気を付けるのは窃盗や車上荒らしです。

少し車を離れる時は勿論、トイレや買い物などで車に誰もいなくなる時には必ず鍵をかけましょう。
就寝時、暑い時には風が通る程度に窓を開けたり、なるべく他の車中泊している人がいる場所でするのがいいと思います。
車内で調理する時には必ず換気をして一酸化炭素中毒にならないように注意しましょう。
あとは家やホテルとは違い、車内は自由に動ける範囲が狭いのでエコノミークラス症候群にならないようが、時折り外に出て適度な運動をしたり、こまめに水分を取るようにしましょうしましょう。
積み荷にも気を付けなければいけません。積載量オーバーすると捕まってしまったり、車を制御するのが難しくなり、最悪事故に繋がることもあるので注意しましょう。
車中泊をするメリットとデメリット
ひとり旅において必ずしも車中泊をしなければいけないという訳ではないですが、せっかく愛車で車中泊ができる環境があるならばそうすることを強くオススメしたいですね。
ということでここからは車中泊のメリットについて解説していきたいと思います。
メリット1 | 旅の計画の自由度拡大 | 車で寝たり食べたりできるから、宿泊場所や時間に縛られることなく自由に計画を立てられるよ。 |
メリット2 | 1日の有効活用度アップ | 車で寝ることができるので、前乗りもへっちゃら。その分使える時間が増えるよ。 |
メリット3 | 夜出発で渋滞回避 | 前乗りで夜中に走れば渋滞に巻き込まれにくくなるよ。ついでに高速の深夜割も狙っちゃおう。 |
メリット4 | 宿泊費の節約 | 車中泊ならば宿泊費はかからない。浮いたお金で美味しものを食べよう。 |
メリット5 | ペット同伴OK | ペット同伴も全然大丈夫。なんせ泊まるのは自分の車だからね。 |
1つ目のメリットは旅の計画の自由度が上がる。
宿泊する場所や時間に制限がないので、思い立った時に行きたいところに行けるし、夜中に出発して前泊することができるので、旅の柔軟性がかなり上がります。
2つ目のメリットは一日を有効活用できる。
先ほど書いたように目的地付近で前泊をすることができれば、当日移動に使う時間が少なくなる分目的地で使う時間を多くとることができるようになります。
3つ目のメリットは渋滞に巻き込まれにくくなる。
前泊するつもりで夜中に車を走らせれば、道も空いていて渋滞の心配が少なくなります。また、高速道路では深夜割引が適用されることがあるので、安全に走れるならば夜中は断然オススメです。
4つ目のデメリットは宿泊費を抑えられる。
単純に車に泊まることになるので、ホテルや旅館といった宿泊費はかからなくなるので旅費を抑えられることになります。
5つ目のデメリットはペットと一緒に出掛けることができる。
多くの宿泊施設ではペット同伴の利用は難しいと思われますが、車中泊であれば自分の車なので気兼ねなく自由に利用することができるはずです。ただし、外を自由に走らせたり、就寝時の鳴き声など周りに迷惑をかけないように配慮しましょう。
ここまではメリットを紹介しましたが、デメリットも理解したうえで車中泊を楽しんで欲しいのでいくつか紹介します。
デメリット1 | 安眠できない | いつもと違う場所で眠るので人によってはなかな寝付けないかも。 |
デメリット2 | 寒暖に脆弱 | 車という鉄の箱に覆われているので、暑さ寒さには滅法弱い。 |
デメリット3 | トイレの不便さ | 最低限トイレが近くにないと車中泊は厳しい。 |
1つ目のデメリットは慣れないと眠れないことがある。
いつもと違う環境で眠ることになるので、なかなか寝付くことができない人もいると思います。また、人の声や車のエンジン音などの騒音もひどい場合があるので耳栓などの対策道具があった方がいいかもしれません。
ちなみに筆者は車のエンジン音などはまったく気になりませんが、人の話し声はどんな小さくても気になってしまうので基本的に道の駅での車中泊は苦手ですね。
2つ目のデメリットは暑さや寒さに弱い。
車は鉄で覆われた箱なので、基本的には暑さや寒さには弱いです。(しっかりと断熱されたキャンピングカーならばまだいいですが。)なので、夏ならば扇風機やバグネット、冬ならば電気毛布や暖房器具を用意しなければいけません。
特に夏は扇風機などあってもあまり効果はないので、標高の高い場所で車中泊するといった対策が必要になります。
冬は電気毛布や暖房器具があればなんとか過ぎすことができますが、雪が降ったり路面が凍結することがあるため場所によってはそちらの対策が必要になります。
3つ目のデメリットはトイレ問題です。
どこで車中泊するにせよトイレだけはないと厳しいと思います。特に女性は必須ではないかと思います。もしもの時の携帯トイレという選択肢もありますが、後処理が大変だったりするのでやはり道の駅やRVパークを利用するのが一番いいかもしれませんね。
車中泊と防災の関係性
いざという時に役立つ車中泊
ここ最近、頻発する災害。それに対して何か対策をしていますか?
いつ自分の身に起こっても大丈夫であるように準備しておくのは大切な事です。そして、車中泊仕様に架装した車が災害時にも役立つことを認識しておくことが重要です。
そこで、ここでは車中泊仕様車が災害時にどのように役立つのか、具体的なポイントを4つ紹介していきたいと思います。
- プライベート空間を確保できる:このメリットが一番大きいのではないでしょうか。集団避難場所では他人に気を遣って休んだり、眠ったりできないという話をたびたび聞くので、自分だけのプライベート空間があるのはとても心強いと思います。
- 電気を使える:車を車中泊仕様にしてあるという事は照明や携帯充電のためにモバイルバッテリーやポータブル電源を載せている可能性は高いはず。それらが利用できれば携帯も不自由なく使うことができるし、夜でも照明を使って作業ができるので重宝するでしょう。
- 調理することができる:避難所などで配給されるものはおそらくそのまま食べられる物が多いと思うので、冷たかったり味気ないと思います。そんな時に車に調理器具が載せてあればそれらを使い調理することができます。お湯が沸かせるだけでも全然違うと思います。さらに食器やカトラリーを載せておくといざというときに便利です。
- 暑さや寒さを緩和できる:車中泊する時には季節に応じたアイテムを積んでいると思いますが、それらも役に立つはずです。暑い時期には扇風機だったり、寒い時期には電気毛布や暖房などが使えれば暑さや寒さを少しは緩和してくれるでしょう。また、普段から使う寝袋やブランケットも災害時にはとても役立つアイテムになるはずです。
自己防衛力を高める快適な非日常体験
普段の生活から離れ、自由な時間を過ごす車中泊は、非日常の体験することができます。しかしこの非日常の中でも、防災意識は持っておくことは安全な旅を楽しむための重要な要素です。ここからは、車中泊を通じて自己防衛力を高める方法や防災対策についてご紹介します。
- 地域の災害リスクを調査する:訪れる地域の地震、洪水、台風などのリスクを把握し、その地域に合った防災対策を立てることが重要。
- 防災グッズの準備をする:非常食、飲料水、ライト、防寒具、応急処置キットなど、緊急時に必要なアイテムを車内に備えておこう。
- 車の点検とメンテナンスを怠らないようする:車のタイヤの状態、エンジンの調子、ブレーキの確認などを定期的に行い、車の安全性を確保しておく。
- 避難計画と避難場所の確認をする:訪れる地域の避難場所や安全なルートを把握し、災害時にスムーズな避難ができるよう準備しておこう。
- 周囲の人々とのコミュニケーションを大切にする:地元の人々や他の車中泊旅行者と情報交換を行い、災害時の協力体制を築くことが重要。
- 常に冷静な判断を心がける:災害時には混乱やパニックが起こる可能性がありますが、冷静に行動し、自己と周囲の安全を確保していこう。
これらの防災対策を踏まえながら、素晴らしい車中泊の旅をお楽しんでいきましょう。
そして、安全な旅を心掛け、思い出に残る経験を積みながら、自己の防衛力を高めていくことがとても大切です。
車中泊についてのまとめ
ひとり旅の自由度さらに増やしてくれる車中泊。今ではいろいろな所で注目されたくさんの人が車中泊をしているのを目にします。
それだけに一人一人がマナーを守り、メリットとデメリットを理解した上で人に迷惑をかけないように注意しましょう。
また、防災の面でも必ず役に立つ時が来るはずなのでその時のために色々備えておくのもいいでしょう。
車中泊をしながらのひとり旅は無限の楽しさを秘めていると思うので、楽しんでいる人はさらなる楽しさを、まだやったことない人は一度やってみるといいかもしれません。
そこには今まで体験したことのない楽しさがあるかも・・・。
1人車中泊旅に最適な車の選び方と失敗しない車購入方法を解説はこちら↓
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
以上、真サガでした。