限られた時間の中でひとり旅を成功させる最大のポイントは、「行き先」を考えるよりも「何をするか」に重点を置くことです。ひとり旅ではスケジュール調整が全て自分自身に委ねられるので行き先だけ決めている人が多くいます。
私もかつては行き先だけを決めて旅をしていました。
「現地に着いてから何をするのかを決められる自由さがひとり旅の醍醐味でしょ」と思って。
でも実際には目的地に行くことで半分以上は満足してしまい、そこで撮った写真だけが思い出として残るだけで、何かをしたという記憶としては強く残ることはありませんでした。
多くの人が心に残る思い出を作るために観光地や有名スポットに「行くこと」を重視しがちですが、実際には行き先以上に、そこで「何をしたか」という体験の方が旅の満足度に影響を与えるのです。
3日目はより記憶に残るような、効率的かつ充実したひとり旅を実現するためのプランニングにおいての基本戦略として、「何をするか」にフォーカスする重要性とその考え方を深掘りし、解説していきます。
なぜ「何をするか」が重要なのか
忙しい40代のビジネスマンにとって、週末は非常に貴重な時間です。
そのため限られた時間の中で心や身体を癒したり、新しい発見や刺激を得るためには、「目的地」を選ぶよりも先に、「自分がその時間で何をしたいか」に焦点を当てることが重要になってくるのです。
- 曖昧な目的地設定は満足度を下げる 例えば、「〇〇県の○○辺りに行く」という目的地ベースの計画では、具体的な行動が後回しになり、現地で無駄な時間を過ごしてしまうことがあります。ですが、「地元の温泉でのんびりしたい」や「歴史的な街並みを散策したい」というように、体験を目的にした計画を立てれば、移動時間や滞在時間を効率的に使えることになるでしょう。
- 目的があると達成させようとする心構えができる 旅先での目的は「歴史的な街並みを散策したい」というような漠然とした目的だけにはとどまらず、必ずその具体的な中身も充実させたいと思うはずです。それこそが真の目的であり、それを達成させたいという心構えが旅に行くまでの楽しみを増長させてくれるのです。
忙しい人ほど満足感が高まる理由
「何をするか」にフォーカスした旅は、忙しい人にとって特に効果的です。その理由をいくつか挙げてみます。
- 選択に迷う時間を削減できる 行き先に執着せず、やりたいことを先に決めることで、選択肢をかなり絞ることができます。例えば「地元の特産を味わう」や「自然の中でリフレッシュする」といった行動を目的にすると、行き先は自然かなりに絞ることができます。これにより、旅行前の計画の時間が大幅に減り、スムーズに準備を進められます。それは忙しいビジネスマンには大きなメリットになるでしょう。
- 効率的な時間の使い方が可能 行動が明確であると、移動や待ち時間に無駄がなくなります。例えば、「地元市場で新鮮な魚を食べる」という目的を持っていれば、市場の営業時間に合わせてスケジュールを組むことで、滞在時間を最大限に活すことができます。
- 柔軟性が高まりストレスが軽減 予定をシンプルにすることで、急な予定変更にも対応しやすくなります。天候や交通事情で目的地を変更する必要がある場合でも、「何をするか」が目的になっていれば、別の場所を見つけるのが容易になります。
自分に合った「何をするか」の考え方
「何をするか」を決めるためには、自分が旅を通して得たい気持ちや経験を具体的にイメージすることが重要です。以下に、目的別のアイデアと実践例を紹介します。
・静かな環境でリフレッシュしたい
アイデア:
秘境の温泉、森林浴、海辺のコーヒータイム
具体例:
・静かな山間の秘境のような露天風呂でくつろぐ。
・近場の森林公園で、読書や軽いウォーキングを楽しむ。
・海が見える駐車場で淹れたコーヒーを飲む。
・新しい知識やスキルを得たい
アイデア:
古い町並み散策、城巡り、博物館や美術館
具体例:
・古い町並みを訪れ、ウォーキングしながら情緒ある歴史の雰囲気を楽しむ。
・全国に数多くある城を巡り、歴史の謎を垣間見る。
・先人たちの遺した物から今をどう生きるかを学ぶ。
・心を動かす体験をしたい
アイデア:
絶景スポットの訪問、夜空の星空観賞、寺社仏閣巡り
具体例:
・夕日の出が見える絶景スポットで黄昏てみる。
・街の明かりがない山奥の広場で満天の星空をみる。
・朝早くに寺社仏閣を訪れ神秘の心に触れる。
「どこに行くか」と「何をするか」を融合させる方法
最終的には、行き先と行動をうまく結びつけることで、旅の満足度を最大化できます。そのために、以下のステップを試してみましょう:
行動を決める
自分がしたいことや見たい物などをリストアップします(例:地産地消の美味しいグルメを堪能したい)
エリアを絞り込む
リストアップした行動が実現できる場所を調べ、候補地をいくつか選びます(例:海鮮料理なら有名な港が候補)
アクセスや滞在時間を考慮 する
候補地の中から、移動時間や宿泊可能性場所を基準に選択肢を絞り込みます
プランをシンプルにする
無理のない範囲でスケジュールを組み、もしものために空白の時間も確保します
「何をするか」が旅の満足感を左右する理由
目的地は旅の「舞台」に過ぎません。
その舞台でどれだけ有意義に時間を使うのかによって、旅の充実度は上がり満足したものになるのです。
「何をするか」に焦点を当てることで、ひとり旅はただの旅ではなく、「自分らしい特別な時間」へと変わるでしょう。
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