ひとり旅にテーマを設定することは、「旅を計画する負担を軽減する」だけでなく、「満足感」「効率」「発見」を劇的に向上させる効果があります。
ここでは、テーマ設定がもたらす具体的なメリットを、さらに分かりやすく解説します。
迷いが減り、計画を素早く立てられる
テーマを決めずに旅の計画を立てようとすると、「どこに行くか」「何をするか」「時間配分はどうするか」など、その選択肢は無限大です。
そのような選択肢がほぼない状態で旅の計画を立てるのは、何も決めずにショッピングモールに買い物に行くのと同じ。
何がしたいのか分からなくなり、次第に疲れてしまい止めてしまうのがオチです。
逆に、テーマを設定すると、選択肢が自然と絞り込まれるため、計画も素早く効率良く立てられるようになります。
また、素早く計画する事ができれば、いくつかプランを出し、その中で比較検討することも可能になるでしょう。
- テーマが「自然を感じる」の場合:
森林浴や低山ハイクができる自然豊かなスポットが候補に上がります。グルメや観光地よりリフレッシュを優先させるため、あまり詰め込むことをせず、余裕を持ったスケジュールにすることができます。そのためプランニングにかかる時間を大幅に減らすことができるでしょう。 - テーマが「映え写真の撮影」の場合:
写真映えする景色や撮影できるスポットがたくさんあるエリアをリサーチするだけでOK。「何を見るか」ではなく、「どんな写真を撮りたいか」という視点で行き先を絞れるので素早く決断することができます。 - テーマが「地元の名物を楽しむ」の場合:
道の駅や市場、地元の名産品を扱うお店がメインスポットとなり、観光スポットを調べる手間が省けます。「どんな料理を食べてみたいか」に集中することで計画が楽になるし、旅先で何を食べるのかを考えるだけでも楽しいですよね。
達成感を得ることができ、満足度が高まる
テーマを設定してひとり旅をすると、目的意識を持って行動できるため、旅の満足度が飛躍的に高まります。
また、テーマに沿った行動をすると「今回の旅で〇〇ができた」という達成感を得られることが、心の充実にもつながります。
さらに、ひとり旅初心者は「1人だと何していいか分からない」という事があるので、その時はテーマに沿った行動を心掛けると自然と何をしたいのかが分かってきます。
- テーマが「温泉でリフレッシュ」の場合:
温泉旅館でのんびり過ごしたり、日帰りで露天風呂を楽しんだりするだけで、「週末の疲れを癒す」という目的が達成され、帰宅後も心身ともにリフレッシュした感覚が持続します。 - テーマが「機会の歴史を学ぶ」の場合:
各地にある、自動車・航空・鉄道博物館や資料館などを訪れた場合、旅が単なる観光ではなく「知識を得る時間」として満足度が高まります。例えば、石川県にある自動車博物館は日本の主要メーカーの自動車だけでなく、海外の主要メーカーの自動車も展示してあるので、幅広い車の歴史に触れられるでしょう。そういった経験は、旅を観光以上の深い価値を与えてくれます。 - テーマが「趣味を深める」の場合:
登山が趣味でそれをテーマにした旅なら、山頂からの景色を眺めることで「登り切った達成感」を味わうことができます。また、自分の目で見た山頂からの絶景は、写真で収めたその景色では遥かに及ばない光景であるため、その満足感はいい表せないくらいに感じられることでしょう。
時間を有効活用できる
週末ひとり旅は限られた時間の中でいかに満足できるかが大切です。そのためテーマを設定することは、必要な行動だけに集中でき、余計な移動や迷っている無駄な時間をなくすことに繋がり、効率の良い旅にできるのです。
さらに、「予定を入れていない空白の時間」もテーマに沿った行動に変えられるため、時間を有効に活用できます。
- テーマが「スタンプラリーを楽しむ」の場合:
各地の観光地では何かしらをテーマにしたスタンプラリーを実施していることが多いのですが、事前にそれらの情報を入手できればそれをテーマにするのも面白いと思います。スタンプを集める以外は自由な行動が可能なので、自分の時間として有効に活用すると良いでしょう。 - テーマが「道の駅巡り」の場合:
全国には道の駅が多くあるので、旅先で道の駅を巡るのもオススメです。道の駅には地元ならではのお土産や食材なども置いてあるので、旅を感じるにはうってつけの場所でもあります。テイクアウトできる所も多いので、三食の時間外も「食」を楽しめる行動が可能になります。
予想外の発見や新しい視点が得られる
テーマがあると、旅先で「テーマに関連するもの」を自然と意識するようになります。
その結果、普段なら気づかないことや、何とも思わないことまで気になってくるので、新しい視点を得られるチャンスが広がります。
テーマを持つことで、旅そのものが「発見や気づきの場」となり、それが自己成長にもつながっていくでしょう。
- テーマが「美術巡り」の場合:
美術館やギャラリーを訪れるだけでなく、街中で偶然目にした建造物や置き物などに興味を持つと、新たな発見があるかもしれません。意外にもこれが次回の旅のテーマの候補のひとつになるかもしれませんよ。 - テーマが「歴史ガイドの体験」の場合:
各地の歴史的観光地にはガイドをしてくれる人がけっこういます。中にはボランティアとして無料で行っているものもあります。こういった人達にガイドを頼むことで、その土地の歴史や文化について通常では得ることのできない知識や面白い話を聞くことができるので、観光とは違った深い学びを受けることができます。 - テーマが「静かな場所で瞑想」の場合:
瞑想のために訪れた場所では、基本的には人が多くないところを選ぶと思います。そういった所では、多くの観光客が見逃しがちな何かを発見することができ、「その場所の魅力を自分なりに解釈しながら瞑想する」楽しさを味わうことができます。
まとめ:テーマが旅を特別に変える理由
- 計画が簡単で迷いが減り、余計なエネルギーを使わない。
- テーマを達成する喜びが満足感と自信につながる。
- 短い時間を効率的に活用し、余白時間さえも楽しめる。
- 発見や学びを通じて、自分自身の新たな一面に出会える。
テーマを設定することで、ひとり旅が「行き当たりばったり」ではなく、「自分の目的を叶えるための特別な時間」に変わります。
ひとり旅初心者の人は最初は小さいテーマにし、慣れてきたらテーマを大きくして思う存分楽しむのがいいと思います。ぜひ、次の週末ひとり旅ではテーマ設定を試してみてください!
コメント