「ひとり旅プランニング術」(12日目)ひとり旅の自由度アップ!車中泊を楽しむための準備と基礎知識②【必須アイテムと準備リスト】

旅の準備と計画のコツ

車中泊を楽しく満足いくものにするためには、睡眠、食事、快適、安全の4つの要素について考え、対策を万全に整える必要があります。
以下では、それぞれの目的に応じた具体的な必須アイテムを解説し、さらに使い方のポイントや注意点についても詳しくご紹介していきます。

快適な睡眠のためのアイテム

車中泊では限られたスペースの中で快適に眠ることが旅の質を大きく左右します。以下のアイテムを活用すれば、睡眠環境を整えられます。

車中泊マット(必須アイテム)

  • 役割:車の座席の凹凸をなくし、フラットな寝床を作ります。クッション性が高いものを選ぶことで、腰や背中への負担を軽減できます。
  • おすすめ製品:
    • 折りたたみ式:簡単に展開でき比較的安価だが、収納時にかさばる。
    • エアマット:収納時は小型、使用時に空気を入れるタイプで、エアーの独特の浮遊感が苦手でないならオススメ。
    • インフレータブル式:展開すると自動的に膨らむタイプで高価なものが多いが、寝心地は良い。
  • 使い方のポイント:シートを倒した後、できた隙間に荷物など入れてなるべく凹凸をなくすこと。厚みがあるマットならばある程度の凹凸は気にしなくても心地よく寝られる。

寝袋、寝具

  • 役割:季節や気温に応じて身体を温め、快眠をサポートします。
  • 選び方:
    • 冬場:保温性の高いダウン素材の寝袋(快適使用温度0℃以下のものがおすすめ)。家用の羽毛布団や毛布でも温かく寝られるが、収納場所が必要。
    • 夏場:軽量で通気性の良いフリース素材のブランケットや薄手の寝袋。タオルケットも使える。
    • 春・秋:3シーズン寝袋にやや厚めのブランケットがあると調整ができて良い。
  • ポイント:車内の寒暖差に対応するため、薄手と厚手を両方準備するのがおすすめ。

携帯枕、クッション

  • 役割:首や肩の負担を軽減し、睡眠中の疲労感を減らします。
  • おすすめタイプ:
    • エア枕:コンパクトで持ち運びが便利。エアーマットと同じで独特の浮遊感が苦手でなければいい。
    • フォームタイプ:寝心地を重視する場合に最適。
    • クッション:寝る時の枕代わり以外にも寛いだり、背もたれ用に使ったりと汎用性が高い。
  • ポイント:水平じゃない場所でも頭を高くすることで、寝心地が良くなるので地味に優秀なアイテム。忘れた時にはカバンに着替えなどを入れて代用する。

調理器具や食事・飲み物の準備


車中泊では、簡単でもいいので食事を取れる環境を作っておくと楽しみの幅が広がります。まずは必要最低限の調理器具や保存食を準備し、車中泊の経験を積みながらアイテムをグレードアップしていきましょう。

シングルバーナー、カセットコンロ

  • 役割:簡単な調理を行うための必須アイテム。燃料のガスとセットで準備しておく。温かい飲み物や食事を作るのに役立ちます。
  • おすすめタイプ:
    • アウトドア用の小型コンロ(シングルバーナー)、
    • 家庭用のカセットコンロ
  • 使い方のポイント:車内で使う場合は自己責任で。換気は必須です。

簡易調理グッズ、キッチンペーパー

  • 必須アイテム:プラスチック製まな板、小型ナイフ、調理バサミ、クッカーセット、コンパクトな食器セット、キッチンペーパー
    • ポイント:そこそこ調理するならまな板とナイフは欲しい。物によっては調理バサミの方が楽な場合もある。鍋やフライパンよりもキャンプで使うクッカーセットだと、調理してそのままお皿として使えるので超便利。キッチンペーパーは水分を拭き取ったり、汚れを拭いたり、手や口をぬぐったりなど、あらゆる事に使えるので必須。
  • オススメ家電:炊飯器、電気ケトル
    • ポイント:ポータブル電源が必須ながら、あると車内調理が劇的に変わる。温かいご飯を食べたり、スープやコーヒーが簡単に入れられるようになると車中泊が病み付きになる。

クーラーボックス、車載冷蔵庫

  • 役割:食品や飲み物を新鮮に保つための保存アイテム。
  • 選び方:
    • ソフトタイプ軽量で持ち運びが簡単。コンパクトに畳む事ができるので便利。
    • ハードタイプ:保冷力が高く夏場に強い。氷を入れ替えれば長く使えるが、かさばるのが難点。
    • 車載冷蔵庫:電源があるならこれがイチオシ。道中買ったものを冷やしておけるし、持ち帰りも可能になる。
  • 保冷のポイント:クーラーボックスは保冷剤を複数準備し、下と上から冷やすようにする。必要以上に開けないように心がける。車載冷蔵庫で食材を運ぶ時には外袋から出しておくと多く入れることができる。

保存食や軽食

  • おすすめ食品:カップラーメン、缶詰(ツナ、サバ)、パン、インスタントスープ、レトルトカレー、温めるご飯
  • ポイント:長期保存が可能なものを中心に揃えつつ、飽きが来ないようにいろいろな種類を揃えておくと良い。DAISOには旅で使えそうな食材が豊富にある。

水、凝固剤

  • 飲料水:飲むだけでなく、調理や洗い物の他に歯磨きでも使える。
  • 凝固剤:残ったスープや洗い物で使った水を固められる。
    • ポイント:丈夫な袋に凝固剤を入れておけば、汚水を入れて固めてしまえば燃えるゴミで捨てられるので、すごく便利。

車内を快適にするアイテム

車内で過ごしたり、車中泊をする時にはできる限り快適な空間でいたいですよね。

そんな快適な生活空間を作るためのアイテムを紹介します。

とりあえず安い物を買って様子見をするのか、最初から高い物を買って長く使うかはその人の好みになります。どちらが正解とは言えないので、自分の性格などに合わせましょう。

モバイルバッテリー、ポータブル電源

  • 役割:スマホやカメラ、家電の充電や使用時。
  • おすすめタイプ:
    • 大容量モバイルバッテリー(20,000mAh以上)
    • シガーソケットに接続するインバーター(家庭用コンセントが使用可能)
    • 500w以上の家電が使えるポータブル電源
  • ポイント:ポータブル電源があるとないとでは快適性が全く変わってくる。

小型扇風機・冷感敷パット(夏)、電気毛布・小型ストーブ(冬)

  • 役割:季節ごとの快適性を向上させるアイテム。
  • おすすめ製品:
    • 扇風機:USB充電式でクリップ付きタイプだと好きな場所に取り付けができる。
    • 電気毛布:モバイルバッテリーで稼働するものよりは、ポータブル電源を使う本格的な物の方が温かい。
    • 小型ストーブ:旅先でも入手しやすいカセットボンベを使うものが良い。

LEDランタン、LEDテープ、懐中電灯

  • 役割:車内や周辺を明るくするための照明器具。泊まりならば必ずないと夜は何もできなくなる。
  • おすすめタイプ:
    • 車内では調光機能付きのLEDランタンや安価だが光量の大きいLEDテープがオススメ。外で使う物はヘッドライト型懐中電灯だと両手が空くのでいろいろ便利。

虫よけグッズ

  • 役割:窓を開けた際の虫対策。
  • ポイント:
    • 虫よけネットは窓だけでなく、バックドア用も必ず用意しておき、風の通り道を作るようにする。蚊取り線香やアースノーマットのような虫避けも併用すると効果的。夏の車中泊は想像より過酷なんです。

安全対策と緊急アイテム


車内で過ごすとはいえ、車中泊でも危険なことはあります。ですので、いざという時に備えて安全性を確保するためのグッズを準備しておきましょう。

一酸化炭素チェッカー

  • 役割:車内で火を使うと発生する一酸化炭素の濃度を測る器具。
  • ポイント:
    • 車内調理や小型ストーブを使うなら必ず使用すること。一酸化炭素中毒で命の危険すらあるので注意すること。

遮光カーテン、サンシェード

  • 役割:外からの光や視線を遮ることで、プライバシーを確保できる。また、夏場の車内温度の上昇を抑えたり、冬場の窓からの冷気を抑える効果がある。
  • おすすめ製品:マグネットタイプのカーテン、車種専用のサンシェード。
  • ポイント:
    • 昼間に簡単に目隠しをするだけならマグネットカーテンがオススメ。車中泊するならフロントガラス、サイド、リアウィンドウ用の専用シェードを揃え、車全体をカバーできるようにすると安全快適。フロントガラス、サイド、リアウィンドウ用を揃え、車全体をカバーできるようにする。

ファーストエイドキット

  • 役割:ケガや病気の応急処置に対応。
  • 内容例:
    • 絆創膏、包帯、消毒液、頭痛薬、胃腸薬など。
    • その他:爪切り、耳掻き、ピンセットなど。

まとめ:準備リストの重要性

快適な車中泊は、事前準備が成功の鍵です。上記のリストを参考に、目的や季節に合わせて必要なアイテムを揃えましょう。準備万端で、自由度の高い車中泊旅を満喫してください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました